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稀代の喧嘩屋 小泉純一郎

Excite エキサイト : 政治ニュース
<自民党処分>野田聖子元郵政相ら26人に離党勧告 [ 10月28日 19時01分 ]

 自民党は28日、党紀委員会(森山真弓委員長)を開き、先の通常国会で郵政民営化法案に反対した50人(衆院30人、参院20人)の処分を決めた。衆院では、衆院選後に郵政反対派が結成した新党の衆院会派に加わり、首相指名選挙で綿貫民輔・国民新党代表に投票した野呂田芳成元農相を同日付で最も重い除名処分とした。首相指名選挙で小泉純一郎首相に投票するなどした野田聖子元郵政相や平沼赳夫前経済産業相ら26人は次に重い離党勧告処分とし、衆院選不出馬の3人は2番目に軽い戒告処分とした。(後略)


この一報を聞いたときは、意外に思いもしたし、ああやっぱりと思いもした。
新党組が除名で、自民党に党籍を置きながら公認候補と同一選挙区に立った人々が離党勧告では筋が通らないではないか、とも思う。
また小泉という政治家はその行政官としての実務能力にはいくつもクエスチョンが付くが、ともあれ近年希に見るほど運が良く、もっとも喧嘩がうまい政治家であると私は思っている。政敵と喧嘩した際に、彼はつねに全包囲体勢をとらず、妥協と非妥協をうまく使い分けて政敵あるいは対立政党を分断することにことごとく成功している。
今回の件でいうと、小泉が決して妥協できない相手は亀井静香であり、その前は野中広務であった。いずれも自民党内ではかつての主流派であり、今も無視できぬ勢力をもつ「大きな政府」論者の、その最後の大物である。
加藤紘一もそうなりえる存在であったが、彼ははるか以前の段階――森前総理の不信任案――で自民党内における命脈をなかば絶たれている。



小泉純一郎は終身独裁官ではなく、むろん不死ではい。肉体的にはもちろん政治的にも。
彼が自民党に敷いたレールは、「小さく強力な政府」という方向に向かっている。

「小さな政府」とは「官から民へ」のスローガンに象徴される政府および省庁のスリム化、それによって期待しうる歳出減であり、「強力な政府」とは自民党の従来の手法、つまり党有力者たちによる寡頭制共和主義への挑戦であろう。
小泉がこれらを正しいと思っていれば思っているほど、ポスト小泉以降に大規模な反動が起きることを恐れたとしても不思議はない。
別のレールを敷く、レールの方向を変える能力、すなわち自民党のグランドデザインを描くだけのビジョンは、たとえば麻生太郎が持っているであろうし、安倍晋三も持っているかもしれない。しかしレールを小泉と逆の方向に向けられるだけの意志と能力をもっていたのは野中と亀井だけである。平沼は有能な政治家だが、郵政問題および執行部の姿勢に対して異を唱えただけであり、小泉と逆の方向に自民党の舵を切ろうとは思ってもいないだろう。
野中を引退させたとき、小泉は亀井が野中と共闘することを防ぎ、亀井を除名したときは平沼と野田に対する処分を(もっともらしい理由を付けて)一等減じるといったように、彼を批判する人々が一丸とならぬよう細心の注意を払っている。

またこの自民党処分を受けて「甘すぎる」という声もあれば「厳しすぎる。民主主義の否定だ」という声もある。私はこの双方に賛成しかねる。
離党勧告という措置は、ポスト小泉以降の自民党への復帰という含みを残したとはいえ、決して甘いものではない。また民主主義どうこうという議論ははなからおかしい。党内での議論は大いにけっこう。小泉の政策に反対する人々は、党内で沈黙を強いられていたか?むろん否である。だが党内での反対意見をそのまま国会に持ち込んでは、政党政治の根幹が崩れてしまう。党内の反対意見を説得することも出来ずに国会に上程することがおかしいという意見はあるだろう。しかし郵政にしろそれ以前の道路公団問題にしろ、小泉およびそのブレーンは政策としては譲歩を重ねてきた(靖国への参拝日もそうである。彼は何のかんの言って8/15というもっとも刺激的な日は避け続けている)。その上でなお「反対」と言われれば、小泉はその持論を根こそぎ撤回して失脚するか、さもなくば強攻策をとるしかない。
まったく、小泉をこの二者択一に追い込んだのは他ならぬ彼の政敵たちであった。

また党外に目を向けると、小泉が右派寄りの政治行動をとると、きまって民主党左派が反対を唱える。また一転、左派に融和的な行動をとると、民主党右派が尖鋭化して否と言う。
先の選挙で民主党が大敗したのは、むろん選挙戦術の失敗、岡田の指導力不足もあるが、何よりここ数年というもの民主党が提示したのが反小泉反自民というドグマのみであり、小泉に対するアンチテーゼすら有権者に提示できなかったことが最大の要因である。

自民党という一政党ですら、その政治思想や意思決定プロセスが不変ということはない。小泉はかつての自民党的なもの(美点も欠点も含め)を破壊することで、自民党をより強固にした。
小泉の手法は永遠ではありえない。
小泉はマキャヴェリ(本訳なのか塩野七生なのかは知らぬが)を愛読してるらしいが、マキャヴェリは有名な『君主論』で「有能な君主に必要なものは、狐の狡猾さと獅子の猛々しさ」と述べる一方、「時代に求められる幸運」についても言及している。いかに能力の高い人物であっても時代に求められない限り無名のまま終わるであろうし、逆に二流の人物であったとしても彼がもっている能力が時代と合致すれば、彼は英雄となりえる、という趣旨だ。
小泉は、あるいは小泉の手法は時代に求められた…といっていいだろう。自民党の制度疲労と既得権層に対する反感(それが誇張や錯覚混じりであったとしても)と閉塞感がピークに達しているまさにこの時期に。
つまり、いずれ自民党は「小泉的な手法」を捨てざるをえないときが必ず来る。そのときは党内の混乱により議席を大幅に減らすであろう。そのタイミングが正しかったとしたらそれは一時的なもので済むかも知れず、タイミングを誤れば地滑り的な大敗を喫した挙げ句、長期にわたり政権から離れるということもありえる。
だがそのとき、民主党が今のままであったなら、政局は混乱をきわめ収拾のつかない事態に陥る可能性がきわめて高い。

自民党内で反主流とされた人々、また民主党の人々にも言いたい。
90年代初頭の政治的混乱期を想起してほしい。小泉純一郎は当時自民党内では反主流派に属し、また党内でも屈指の小選挙区反対論者だった。その彼が、小沢一郎の布いた選挙制度で、この選挙制度始まって以来という完勝を遂げた。
小泉が敷いた路線を、もっとも巧く乗りこなし、もっとも成功を遂げるのが小泉純一郎の後継者である必要はまったくない。それは平沼かも知れぬし民主党であるかも知れないのだ。

民主党が国民の信頼を取り戻すこと。
これこそが今後の日本政治の鍵になると思われる。
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by youz | 2005-10-29 01:15 | 政治
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