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日韓それぞれの外交とその危うさ

一部の韓国ウォッチャーの中で、韓国外交通商部への同情が広がっている。
実務当局が血を吐くような思いで交渉にあたり、双方に都合良くとれる曖昧な文を起草し、ようやく合意に達した、あるいは達しそうになった件を、こともあろうに大統領が引っ繰り返すような事案が相次いでいるためだ。
日韓ともに、行政の最高責任者およびそのスタッフが、外交の実務当局をあまり信頼していないように見える状況がここ数年続いている。
そして、両国ともに官邸外交に移行して、その成果は正反対、との意見も出ている。

しかしことはそれほど単純ではない。

たしかに小泉政権の外交は、その初期(田中真紀子外相時代)を除き、対中韓で行き詰まりを見せているものの、それも含めて一定の成果を挙げてはいる。それに対して盧武鉉政権による外交は、対日・対米関係を損ない、対北関係では関係改善に重きを置くあまり一方的な譲歩を強いられと、私から見るとあまり良いところがないように思える。
しかしこの双方ともが、若い世代を中心に、その外交方針が支持されているというところを見逃してはならない。



外交は冷徹な計算に基づいて行う必要がある。
短くとも10年、長ければそれこそ一世紀といったようなスパンで物事を見なければならない。
そうしたことを考えていくと、その時々の国民感情・その時々の政治家の能力に依拠した外交で本当によいのだろうか。
外交官に限らず、官僚は選挙による洗礼を受けることはない。それをもって専横であると批判を受けることもあろうし、批判はすべきなのだが、だからこそできることがある。次の選挙を常に考えなければならない政治家にはできないことだ。

金泳三元大統領は、金大中・盧武鉉両政権が、過去に日本やアメリカと緊密な関係を構築した先人たちの苦労をぶち壊し、韓国の国際的信頼と国益を損なうこと甚だしいと述べた。
(安直にナショナリズムを煽り、竹島問題を決定的にこじらせたのが金泳三その人なのだが、まあそれは置いておく)

小泉は、独特の勘と運をもった優秀な政治家ではある。
彼より有能な政治家は少なからずいたであろうし、今もいるであろう。だが、彼ほど時を得た政治家はきわめて稀である。このことはいくら強調してもしすぎることはない。
彼の政権下で、日米関係はこと安全保障に限っては、史上空前ともいうべき良好な関係を築くに至った。
しかしそれはどこまでも今の首相官邸と今のホワイトハウスの関係、つまりは小泉とブッシュの関係でしかない。(両国の議会や各政府機関を包括した)東京とワシントンのシステマチックかつ恒久的な関係という点では、むしろ後退しているようにさえ思える。

日本が韓国に比べてまだしも幸いなのは、現時点において世論の支持を受けているとは言い難い対中・対韓のリレーションを維持し、改善への努力をはらっている勢力が、ときにネット上での罵詈雑言には晒されながらも、政治生命や官僚生命の危機に瀕するようなことはない、ということだろう。
小泉が対中・対韓関係を破壊した、と、左右の大アジア主義者たちはこぞって批判するが、この両国との関係は決して壊れてはおらず、何らかの変化が起きたときに劇的に改善される可能性は大いにある。

もちろん外交官の独善を許すべきではないし、であるからこそ彼らの上位にわれわれが選んだ政治家が立って方針を打ち出すのだ。
しかしながら外交のプロとしての彼らの知識と経験、何より相手国との間に築いてきたリレーションを軽視、ましてや無視してよいはずがない。外交官は政治家の打ち出す方針に沿って動かなければならないが、断じて政治家個人のお使いではない。

小泉の成功と盧武鉉の失敗(とわれわれが思っている)は、確実に表裏一体のものであり、同じ危険性をはらんでいる。対中・対韓外交は一定の強硬さがあってもよいとは思うが、選挙のための或いは支持率のための外交になってしまっては本末転倒であり、被選挙者としての政治家が行う外交とは、そこに堕する可能性を無視できないのだ。


※とはいえ外務省のあり方を改める必要はある。外交はそれだけでは外交たりえない。国防、治安、経済の各分野と有機的に連動する必要がある。外務省は、なぜ外交を官邸に奪われたのかを真摯に省みる必要があるだろう。
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by youz | 2006-04-25 22:57 | 政治
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