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政治・宗教・歴史……カタイ話をヤワラカクは無理ぽw
by youz


現代と未来の日本における皇位

今の天皇という地位には、大まかに二つの要件があります。
第一に伝統面。連綿と続いてきた男系世襲を維持できること。
第二に民意。民主国家の君主である以上、国民の支持と理解が必要。

前近代、つまり天皇と(畿内以外の)民衆が切り離されていた時代であれば、前者だけでよかったのですが、今の日本国では後者の条件も必要になってくる。

後者しか見ないと、極端な直系主義(つまり男女いずれであれ東宮の御子が次の次の天皇であるべきという論)に陥る。また逆に前者しか見ていないと、国民の支持と理解を軽視し過ぎ、それがために様々なプロセスを無視して旧宮家の復帰まで飛躍する。

両方備えないといけない。
さもなくば、皇室と国家国民が心理的に乖離した、あまり幸福とは言い難い状況になってしまうのでは、というのが現在の私の懸念です。女系天皇を容認したとしても同じことです。今はそれでいいと思うかも知れない。しかし愛子様が即位し、その子が即位し、代を重ねるごとに伝統の具現者としての天皇という色彩は希釈化され、ついには存在意義を失ってしまうのではないでしょうか。そしてそれは、日本史が単なる日本列島の歴史になることを意味します。

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# by youz | 2006-02-09 22:35 | 政治

慶事

昨日、秋篠宮紀子妃殿下のご懐妊が公表されました。
政治状況を考えると、やはりというべきか慶賀ムード一辺倒とはいかないようで、特に皇室典範改正問題からこの慶事を捉えると、男系維持を唱える者は、すがるような思いで親王誕生を期待しているでしょう。逆に強硬な女系容認論者(強硬な容認論というのもおかしな言葉ですが、現在の状況ではそう表現するしかありません)は政治状況が劇的に不利になる前に、つまり生まれてくる御子が親王か内親王か分からぬうちに、この典範改定に一定の成果を出そうとするでしょう。

そうしたもろもろの、政治の荒波と過熱する報道が妃殿下の上を覆い尽くすことは想像に難くありません。


かつて東宮殿下は、雅子妃殿下に「私がお守りします」と仰ったと言われますが、
同じ気概を秋篠宮殿下にも期待したいところです。
# by youz | 2006-02-08 17:58 | その他

おいおいパリーグ

Excite エキサイト : スポーツニュース

1位に無条件で1勝 パ理事会でPO制変更 [ 11月20日 18時51分 ]
共同通信
 パ・リーグの理事会が20日、宮崎市内のホテルで開かれ、2006年はレギュラーシーズン1位チームに無条件でプレーオフ第2ステージで1勝のアドバンテージを与えるルール変更を決めた。
 これまでは、同1位チームが同2位以下チームに5ゲーム差以上をつけた場合のみ、アドバンテージ1勝が与えられていた。しかし、ソフトバンク(昨年はダイエー)が2年連続で2位チームに4・5ゲーム差をつけながら、プレーオフ第2ステージで西武とロッテに相次いで敗れたこともあり「レギュラーシーズンの重みを再考すべき」との声が高まっていた。2位と3位チームが争う第1ステージのルールには変更がない。


久しぶりにスポーツの話なぞ。
……っておい!責任者出てこい!
と言いたくなる今回のルール改定。
そもそもプレーオフ制度自体が、中位争いをよりエキサイティングに演出するためであり、またシーズン終盤とポストシーズンの興業を重要視し、なおかつセリーグとの差異をアピールするためのものだったのではないでしょうか?
むろん興業を軽視すべきとは言いません。
ただしプレーオフという制度が存在すること自体、レギュラーシーズン上位が濃厚なチームにとっては興行的にマイナスでしょう。
たとえばさらに城島が抜けたとしても、ソフトバンクが四位以下になることはなかなか考えられません。おそらく千葉ロッテも。となると楽天があの陣容で戦う限り、西武、日本ハム、オリックスにとってのみ興行的には意味のある制度だということになります。
私はプレーオフ制度自体に反対ですが、ここで述べたいのはそのことではありません。

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# by youz | 2005-11-21 02:54 | その他

gold-line氏の意見に関する一論考

350兆円の使途

ここで、上記リンク先の意見そのものに対する反論を加える気はありません。
ですが、gold-line氏が「これはメッセージではない」と言ったのに反し、私はこのエントリをまたしても氏へのメッセージとして使おうと思います。

あるいは釈迦に説法かも知れませんが、一つの仮定を出したらそれを多方面から検証する必要があります。上記記事で言えば
即ちその莫大な資金をファンドマネージャーなどに投資し、その得た利益で借金を返済する
つもりなのだ。なのに何故、大増税案ありきで議会で議論が進展しているのか...。

この部分。投資銀行などを経由して350兆円の資金を運用するつもりだ、と氏は言います。350兆円という天文学的な数字をもちろん一度ではないにせよ、民間に流す――世界にも類を見ないメガバンクを登場させることについて、おそらく彼には説明がつかないのでしょう。当然ながら上は彼の仮説に過ぎません。であれば、彼が次に考えるべきことは、350兆円という巨額というのも馬鹿馬鹿しいほどの額を市場に投じることが一政府の権限で可能なのか、また可能だったとして、仮にやったら一体何が起きるかということではないでしょうか。
上記エントリは、幾重にも論理が破綻しています。
小泉に憤るのも日本を憂うのも大変結構。
しかし、仮定はある一定の事実やそれに基づいた推論から生まれたものだからまだよいとしても、さらにそれに仮定を重ねては、元々の事実も推論も希釈され、単なる個人的空想(妄想と断じて差し支えない)でしかありえません。

私は以前のエントリで「陰謀論は人に思考停止を強いる」と述べました。
これにひとつ加えなければならない。
「陰謀論とは、物事を論理的に説明できない人が思考停止に逃げる術だ」と。
上記の記事をもってgold-line氏は陰謀論者だ、などと言う気はありません。
ただ、あまりにも自分の世界が強固すぎ、情報の取捨選択の範囲が著しく狭いのではないか、とは感じました。こういう言い方は大変失礼かも知れませんが、「自分なりの結論にとって都合の良い情報(彼自身の仮説も含め)のみを無検証で採用しているのではないか」ということであり、私が尊敬するブロガーのために憂慮するところです。

追記:誤字を修正しました
# by youz | 2005-11-20 04:13 | その他

選挙報道について

選挙報道姿勢とメディアにおける陰謀論説

gold-line氏から上記の返答を頂きました。(むろんBlogとして公開している以上、私への個人的な私信ではありえませんが)

報道の自由という立場が許されている日本社会ではあるが、(これはメディア封殺を目的にしている物ではない事をご理解下さい)その報じ方、論じ方には常に"責任"というものが
当たり前だが、ついて回るだろう。
しかし、今のメディアのあり方は視聴率優先報道で、要するに数字(スポンサーへのプレゼンテーション)としての価値が非常に強いのだ。
とここで話の道義上、テレビ朝日は反小泉色が強いだの、毎日、読売がどうのこうのという問題は避けたいと思う。
要するに、今のメディア各社は数字命先行型な訳で報道の原則が云たらかんたらは、二次的になっているのではないかと思うのである。


この論旨には賛同できます。
民放においてこういった傾向が強いのは確かであり、私自身不満に感じるところでもあります。
また先の選挙において、gold-line氏が言及を避けた民放個別の報道姿勢についても、結局のところ「親小泉路線」と「反小泉路線」に過ぎなかったということは可能でしょう。
しかしながら、郵政民営化の是非を問うとした解散総選挙において、郵政問題がメディア内部においても争点となり、また自民党内非主流派や民主党の思惑に完全に反して解散を断行したことから、「郵政問題とは何か」ということと「小泉総理の動向」がフォーカスされるのはごく当然のことでしょう。

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# by youz | 2005-11-15 20:02 | 政治